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会えばきっと話してしまうってわかってたのに…
俺の足は三臣のアパートに向かっていた。

会いたい。

会えない。

触りたい。


もうこの際なんでもいい。
嫌われたっていいから無理矢理押し倒してキスしてしまおうか?
そんな考えまで頭の中に浮かんでくる。

嫌われたくないのに。

「三臣…っ」

こんな時に不謹慎?
違う、サイテー…
かもしんない。

抱かれたい。

もうどんだけ欲求不満なんだよって話。

でも仕方なくない?
俺らは恋人で、愛し合ってる。
俺は我が儘だから心も体も全部欲しい。

それだけなのに。

「喧嘩なんかするんじゃなかった…」

そしたら、今日も俺は三臣と一緒に居れたのに。
だけど…

ちらりと後を確認すればやっぱりついて来てる。
可愛らしいけれど外ではなんだか違和感ありまくりの十姉妹が一匹。
小さくて愛らしいその体には小さな物体が下げられている。

もちろん、ワンの言っていた監視役だけど。

レンズがないところを見ると盗聴器だろーなぁ。

あくしゅみ。



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