集会とはすなわち集まる会、チームの人間が集まり全員で走り回ること。
速度は気にせず、チームとして走る…俺らにとってはチームの親睦会みたいなものだ。
雰囲気も和やかというか、まぁ、緊張感はない。
逆にC集会は緊張感に包まれた会だ。
それぞれのチームが集まり(参加、不参加は自由)決められたコースを誰が1番速く走れるかを競う。
正しくCup(賞杯)を賭けた戦いの場だ。
もちろん、元様が賭けるのは賞杯ではなく玄武の地位だが。
「三臣、1位はあげないけど、俺の後ろは必ずお前じゃなきゃ嫌だよ」
「はい」
「二人でぶっちぎってやろう?」
「はい」
今日の集会はC集会。
各チーム1〜5名が参加する。
うちのチームからは俺ら2人が参加、他の人間は応援にまわる。
「俺は負けない」
「はい」
「三臣、覚えてて、北区の玄武は初代にして俺が末代だから」
「はい」
「死ぬまで、誰にも負けない」
「はい」
前を見据えた元様の瞳は、すでに玄武のソレだった。
気高き北区の玄武。
負けることすら許されない無敗の勝者。
この瞬間だけは、元様は俺すら忘れている。
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