息を吸い込んで一気にドアを開く。
「……ぁ」
目の前にはドアの前に立つ三臣。
申し訳なさそうに俺を見た後、ゆっくりと手を伸ばして……
「え、ぁ、みつ」
「元様」
ぎゅっと、抱きしめられた熱が俺の中を駆け巡る。
なんだよ、馬鹿。
こんなんでほだされると思うなよ…っ!
「なんだよ、俺の事抱きたがらないくせに」
「だっ…!?」
抱きたがらないじゃないかぁ!!
俺ばっかりお前の事好きで馬鹿みたいだろ!
「決して、抱きたくない訳ではないんです」
「うそつきっ!」
「ほ、ほんとですよ…前にも言った通りに俺は元様の特別でいられるならそれでいいんです」
俺だって…
三臣の特別でいられたら嬉しいけどっ!
身体も欲しいっ!!
「それに元様は北区の玄武です」
「…?」
「俺とそういう関係になった場合、元様の身体には多大な負担がかかるでしょう…その、俺が受けれればいいんですが…何度考えても無理でして」
え゛ぇ゛っっ!!!?
受けれればって何考えちゃってんの三臣!?
ムリムリムリッ!!!
俺ムリだよ!?お前に突っ込むのとかホントムリ!
だって俺お前のを挿れてほしいんだから!!
「ちょ、三臣!?」
「うちの『GAIA』は走りが売りのチームです」
「………ぁ」
三臣はもしかしたら…。
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