本当は何一つ強制したくないんだ。
だって、嫌われたくないんだもん。

それでも強いるのは
お前の答えがわかってるからだ。

「副長の座を下りないなら、なんでも俺の言うことを聞くんだな?」

「勿論です!」

大好き
大好き
大好き。

「許可なく俺の傍を離れるな、いいな?」

「はい!」

お前に壊されたい
お前の腕で
お前の指で

「俺に嘘をつくな」

「はい!」

もう、人の形も保てないぐらいにぐちゃぐちゃにしてくれたなら。
俺はお前の声しか聞かない。
お前の言うことしか信じない。

「俺の…言うことを全部しろよ?」

「…っ、は、はい!」

言ってる途中で照れてしまった俺に、つられたのか三臣まで頬を染めた。
惚れた欲目だろうけど、かっわいいなぁ!もう!

「俺、三臣に触られるの…好き…だよ」

「…!!?」

「三臣は俺の事、好き?」

言えよ。
今はまだ、本物の縄でなくていいから。
そのわたあめみたいな甘い言葉で俺を緩く縛ってよ。

「おっ…俺は…」

蜘蛛の糸のように。
少しずつ俺を絡めとっていって。
最後は、ねぇ、
お前の愛に押し潰されて窒息しても構わないから。

「元様が好きです」

その腕で強く抱け。



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