大好きな三臣。
俺はね、お前にぐちゃぐちゃにされたいの。

痛むぐらいに

お前のなんだって、
きちんとわかるように。

三臣

お前好みに躾られたいから、そうなるようにちゃんと躾てやる。

「見ぃつけた」

俺のバイクの音に大袈裟に肩を揺らした三臣が俺を見る。
やっぱり海岸沿いにいたか。

バイクで出てればもう少し行き場所の選択肢もあっただろうにね。
それでも、

俺はお前を見つける。

「命令だ!動くな!」

どこに逃げても
絶対、見つける。

「げ、元様…っ!」

オロオロしちゃって、可愛いけど許さないよ。
俺を一人にしたこと。

「動くなって言った」

「っ、はい」

俺から、逃げたこと。
許さないんだから。

「三臣、お前は俺のなんだ?言ってみろ」

バイクから降りた俺が真っすぐ三臣へと進む。
三臣は俺と目も合わせられずに俯いてしまった。

「俺は貴方の…副長です」

「そうだ!俺の言うことが聞けなきゃその座から下りろ!!」

「…っそんな!?」

三臣は慌てて俺を見る。
俺はわざと睨みつけて、三臣を見上げる。
本当はちっとも怒ってないんだけどね。



prev next
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -