「また、おいてきぼり」
三臣の部屋でぽつんと取り残された俺は何だか惨めだった。
今日こそ、犯してくれるって思ってたのに。
今日こそ、愛してるって言ってくれると思ったのに。
「泣きたいっつの!三臣のばかぁ」
勃った息子だけが惨めだ。
なんで?
三臣も勃ってたじゃん!
俺のに押し付けてきたじゃん?
おれ、おれ、おれっ
やっとお前のになれるんだって嬉しかったのに…
「…っく、…ふ」
情けないくらいに溢れてくる涙に俺はどうしていいかわからず枕に突っ伏す。
俺、魅力ない?
所詮三臣の好きはチームの総長としての好き?
どうしていいかわかんないよ…っ!
だって愛されてるって思ってたから、誘えばのってきてくれると思ってたんだもん!
「みつおみぃ」
帰って来て、そのドアを開けろよ。
俺のもんなんだろ?
俺を一人にするなよ。
お前になら何をされたって許せるけど、こんなに不安になるのはやだよ!
ほら、集会だってあるんだから、今日納品のパーツだってお前が…お前が…
お前がいなきゃ…
何をしたってつまらない。
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