俺は根っからのゲイと言うわけではないから次に好きになるなら女性…
まぁ、元様を諦められるかは甚だ疑問だが
女性だとおもう。

それが自然の摂理だと思うし一般的だとも。

だから余計にわからないのだ。

同性間で、どこまでが『普通』なのか。

集会中はいい。
人の目があるし、何より元様じたい凜とされているから。

「問題は二人の時か…」

昼間にバイトを増やそうにも、毎度ながら遊びに来る元様を思えばそれも気が引ける。
もとよりそのために夜のバイトを選んでいるのだし。

「なんとかしないと俺の身が持たない」

切実に、な。
こんな腑抜けが北区玄武の右腕とは情けない。

「………!」

初期設定のままの着信音が鳴る。
もはや店頭にすらならんでいないやけに分厚いソレは、画面にシンプルな文字で『元様』と映し出していた。

「ハイ、三臣です」

『あ〜!出たでたぁー』

かけられたら大概出ると思うが…

『今からいっていー?』

「構いませんが…」

まだ、早朝…
というか、今まで聞いてから来た事なんてないじゃないですか。

『じゃ、すぐくるー』

まったくもう。



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