俺は情けない事にベッドから落ち、尻餅をついた。

元様はベッドの上で乱れた洋服を押さえて、切ない息を漏らす。
待て、普通に寝てたらあんなに乱れたりしないんじゃないか…?
ズボンだってあんな…

「みっ、三臣のせいだからな!寝ぼけて擦ったりするから!……だから…勃っちゃって」

元様は俺の前に座り勃ったソレを隠しもせず自分で握り込んでいる。
そんな姿で泣くのだ、俺が悪いのだと。

都合よく勘違いしそうな自分に嫌気がさした。

「三臣ぃ」

今にも溢れんばかりの涙をためて、元様は腰を揺らした。
あぁ、おさまらないのだ。

「元様…俺は外に…」

貴方を見ておくと、自分の欲の制御がきかない。

「一人にしないで」

「………!」

か細い声が俺を繋ぐ。

鎖より、冷たく重いもの。

「お、男同士だろ!居たって平気だよ!」

いえ、男同士でも流石に抜く所は普通見せません。

「でも見られながらする趣味なんかないからな!三臣ここ来て!」

元様は自分の前をベンベン叩いて俺の腕を引く。
かなり嫌な予感に駆られたが、抗う術を知らない俺はなすがまま。



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