誰だ…?誰かが俺を揺さぶって…
なんだか弾力がある温かいものを握ってる。

まるで…これは……

「イタィッ!三臣イタイってばぁ!」

開ききらない目でぼんやりと前を見れば、俺の肩を揺さぶって元様が涙をためていた。

一緒の、ベッドで。

「わぁぁぁあ゛ぁっ!」

「アァッ!三臣そんな強く握っちゃ…!!!!」

何故だ!!ナゼダ!!なぜだ!!
俺は一人で寝たはずだし、万が一、元様が後から入ったとして何故俺は元様の下半身を掴んでいるんだ!
そんなはずがないだろう?錯覚だ!都合のイイ俺の頭が見せたふしだらな夢なんだ!そうに違いない!

でなければ掴んで離れないこの手はなんなんだ!

「ひゃ…ッッ!三臣ぃ!動かさない、でぇ」

元様は堪らない様子で俺の胸板に抱き着いてくる。
ゆ…夢だ!これは夢だ!
落ち着けオオオオ落ちつ…!!

「三臣ぃ、いやぁ…!」

スススすみません!
手が手が手が離れてくれなくて…!
元様の完勃ちしてびくびく動いてる。

夢じゃないだろう!どう考えても!!

「三臣ッッでちゃうっ」

その言葉に俺は反射的に元様の肩を押して離れた。
何をしているんだ俺は!



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