問題は野郎二人が寝るには狭すぎるって事だ。

洋服類を端に寄せようとすると殺されるし(俺には理解できないが服は命より大事らしい)、万が一布団を二人くっつけようものなら俺がどうなってしまうことか!!!!

恐ろし過ぎるだろ!?

俺はまだ清いままでいたいんだぁ!!!!

ばたばたと暴れていると隣からまた壁を叩かれてしまった。

「人生暇を持て余しても、心は忙しいもんなんだよ」

………………。
俺なんか今かっこよくなかった?(笑
頭イイ系!!とか一人で考えちゃうくらい暇。

そりゃばたばただってしちまうってもんだろ?
許せよ兄ちゃん。

にしてもさすがに暇なんだよね。
将之に会わずに済むのは楽なんだけど…なんもすること無いってのが。

せめてコレだけでも外せたなら、ね。

俺は自分の右足をあげてため息をはいた。
まぁ、いいんだけど、じゃらじゃらと動くたびに鳴る鎖が欝陶しい。

ユエの押し入れから出て来たコレは、こんな陳腐なアパートには不釣り合いな本物の足枷で…
鎖の部分が長いから部屋の中の移動は困らないんだけど、ツッコミ所は満載だ。


イヤ、突っ込まネェヨ?
恐いから!!!!




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