「あん!べたべたするぅ」
ちゅぱ、て艶かしく指を舐めるユエ。
エロくないからエロくないから指ゴツイから!
いや!そんなのどーだっていいんだよ!今は、
「和雅…元気かよ」
「……………」
いつも黙れったって喋る癖にこんな時だけ黙るなよ。
てか食ってんじゃねー!!
「アンタが元気なら元気なんじゃないのん?双子ってそんなもんでしょー」
「ちげぇよ!!双子ったって別々の人間だっつの」
「そぉよねぇ、私もアッチは嫌いじゃないけどコッチは嫌いだもん!アッハ☆」
ムッカ☆
何なんだよどいつもこいつも和雅の肩持ちやがって!!イヤ、こいつに肩持たれたって迷惑だけどな!
「大体なんでアンタなんかがいいのかしらねぇ?無神経で馬鹿だし喧嘩がちょっと強いくらいで不良のかっこよさなんて物は全然ないし〜」
「が、外見だけ意気がるなんて俺にはイラネーの!!」
「あはんv無神経は図星ぃ?」
「ダァァ!!相手してらんねぇ!!帰る!!!!」
俺は机に勢いよく手を着いて立ち上がる。
一瞬、食器が音をたてて周りの視線を集めたが、カマと野郎の組み合わせに周りはまた視線を戻す。
係わり合わない方がいいってか?感心感心。
「アレ、元気じゃないわよ?ご飯も食べないしほっとけば死ぬんじゃないのん」
「…………え」
「早く引き取りに来なさいよ」
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