ソレから少し話して、送ると言った俺の言葉を香織は頑なに断った。
さすがに俺もこの時間だし、一人で帰すのは気が引けて…
嫌がる香織を無理矢理うちに連れて帰り将之の部屋にほうり込んだ。
将之がなんか喚いてたけどウルセェって一蹴して自分の部屋に入った。
情けない話、
俺はそれから少し泣いた。
副長、俺ムリだよ。
将之の胸に抱き着いて行くあの細い体見たら気付いちまった。
アレ、が、普通なんだ。
香織、スゲェイイヤツだったし。
わかってるつもりだったんだ。
俺のこの気持ちが異常なんだって、でも全然わかってなかった。
鈴や副長みたいに上手くいくってどこかで思ってた。
愛してる。
愛してる。
世界で1番愛してる。
もう言わないから。
お前の望む家族に戻ろう。
俺からの最後の愛情。
だから、それでも想ってる俺を許せ。
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