そんだけで幸せだったのに、ソレはついに起こってしまった。

いつものように副長んとこで鈴やチームの仲間と酒飲んでて俺はベロンベロンだった。

将之は早々と帰って行ったし、久しぶりに気が抜けたんだと思う。

炎が苦笑しながら「今日うちに泊めるから」って将之に電話してたのだけ微かに記憶がある。

記憶はそこで途切れ…

現在、
俺は…裸の鈴を抱きしめて副長達のベッドで寝ています まる

「………ぇっと、…………………ギャァアアァァァア!!!!!!」

ホラーだよホラー!!つーか悪夢!!
副長ならドキンとするトコだけど鈴ダゼ?
自分よりデカイ男の裸なんかちっとも嬉しくねーよ!!

「うー、うるさぃっ…ゃっと起きたかバカ、人に抱き着いてきやがって」

むぐむぐ言いながら目を擦る鈴はお世辞にもまったく可愛くなかった。

「抱き…ッ!?お前なんかに抱きついたって嬉しくネェヨ!!!!」

「じゃあ俺なら嬉しい?」

「ウワァァアッッ!!」

いつの間に来たのか副長は俺の後ろからおぶさってきた。
髪の毛から水滴が落ちてるトコみると今まで風呂だったんだろ。

・・・・風呂?

イコォル、ヤッタ?
どこで?

「どした?カズ、顔が真っ青だけど…吐きそう?」

普通はベッドだよな。
ベッドって…俺が寝てた横で!!!!!?

「ウワァァアッッ!!!!」

俺、逃走。
マヂ体育の授業でも出したこと無いくらいのマヂダッシュ。




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