始まりは、ある日の集会の新入りの一言から始まった―‥
「副長ってどこの高校行ってるんすかぁ?」
あ、俺も気になるー!!って声がどこそこから上がって萌黄君はキョトンとした顔をする。
「頭よさそーだしイイとこいってそー」
「あー!!わかるわかる!!」
それから俺をチラッと見る。こいつらナニ言ってんの?って。
「あー、オマエラ萌黄君は若く見えるけど実は…ムグッ!!」
コラッ!!いきなり口を塞ぐんじゃない!!
しかも萌黄君に塞がれるならまだしもタマゴ頭・弟(和雅)かよ!!
「新入り〜!!副長についてなら俺が語ってやるって!!!!」
ちなみに兄(将之)は香織チャンとデートにて欠席。
後で萌黄君から制裁が与えられる予定…ご愁傷様。
て、そんな場合じゃない!!和雅が萌黄君について語るなんてどーせ嘘ばっかだろ!?させるかっつーかむしろ俺が語りたい!!
萌黄君について熱く、それこそ一晩中!!!!
「あ、鈴は黙って聞いてろって!!副長と思い出に浸っとけよ」
え!?ナニその笑顔!!
明らかに俺イイコト言ったみたいな笑顔だけどナニ一つ言えてないからな!!
「炎、面白そーだから黙って聞いとけ」
「ハイ!!」
「うぉっ…!!」
俺は和雅振り切って萌黄君の横に着席!!聞く準備オーケーバッチコイ!!!!
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