「だから!!私よりイイ女なんかいるわけないじゃん!!誰よ!?」
付き合えないのセリフに帰ってきたのはいつものセリフだった。
本当に公園にいやがったウザ子は、確かに言うだけあって可愛い。
ちょっとギャルっぽいとこが減点だけどスタイルもイイし。
「顔とか、そんなのどーでもイイヨ…俺、そいつの性格が好きなんだよね」
「は!?マジ意味わかんないから!!」
うんざり。
どっからこの自信とかくるわけ?逆にしりてぇよ。
さっきは少しコイツに同情シタケドやっぱ無理。
いい加減殴りそうなんだけど。
「ねぇちょっと!!聞いてんの!?…てか誰よ、その女」
「聞いてるっつの、………………女?」
スッゲェ睨んだウザ子の視線の先、超可愛い子。
黒い艶やかなストレート、しっとりと濡れた深い瞳、ピンクの唇。
つーか素で可愛いナ、副長。
「…って!!ウォオオッ!!ふっふく…!!むぐぐっ」
寸前で飲み込んだ言葉にウザ子は目を吊り上げて俺に詰め寄った。
「なんなの!?この女なワケ!?言ってた奴!!!!ゼンッゼン可愛くないじゃん!!」
いや、少なくともお前よりか可愛い。
「カズ、このウルサイの何?」
「ハァッ!?マジムカつくんだけど!!なんなわけアンタ!!!!」
副長、声ケッコー無理あるよソレ(笑
まぁウザ子は気付く間もなくブチ切れてるけど。
「カズの彼女、アンタウザイから帰ってくんない?こんなとこで騒ぎ立てる女にどんだけの価値があるわけ?」
…うわ、エゲツネ。
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