あぁ…そっか。
あの女は俺ナンダヨ。
チチとチンポの違い、そんだけ。
ただ好きになっただけ、がむしゃらにアタックしただけ、
それが、相手には、ウザイ。
「…イヤ、ナ、あんまうぜー女だったから副長に女装してもらって追っ払おうカナァって思ってたんだけど」
俺は机の上にある女もんの服を指差す。
ダチの妹のなんだけどな。
「やっぱりイイヤ、自分で断ってくる」
「ククッ、カズならそーゆーと思って公園に呼び出しておいた」
・・・・・・・
「ネェ副長、どれから突っ込んだらイイ?」
相手なんで知ってんの!?
つーか連絡先はどこで入手したんだよ!?
「俺の情報網ナメンナヨ」
色々突っ込もうとしたらなんかスゲェイイタイミングで俺の携帯が鳴った。
ディスプレイは『ウザ子』…例の女。
「あ、来た、行ってこいカズ」
俺待っとくーって暢気な副長の声。
ま、イイケド。
手間省けていいし。
「いってきまぁす」
目も腫れてるし、髪もボサボサ、まぁいいか。
鳴りやまない携帯だけポケットに突っ込んで俺は家を後にした。
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