次の日、副長が俺ん家にやってきた。

「悪かったな、昨日は」

どこまでも普通に。

イヤ、ネ、副長。
どこまでも自由に生きるのやめてくれませんかね?

「ア、俺コーヒー」

…いいっすけどね。
勝手に俺の部屋へ上がっていく副長に、俺は聞こえないようため息をついた。

「あっ副長いらっしゃぁーい」

ちょうど下りて来てた将之とかちあったんだろ、将之の間延びした声が聞こえる。

なんせ今日は香織とデートらしいからね!!!!←ヤケ

「オー邪魔するぜ、出掛けんの?」

「ニシシーvデェト」

・・・・・ムカッ!!
何その笑い方、チョーバカみたい!!!!
デレデレしちゃってまぢどんだけ!?

「副長は?家来るなんて珍しいジャンしかも一人で」

「炎は店番、俺はウブなカズのホモ初体験のお・相・手v」

…‥――ブッ!!

俺と将之が吹き出したのは多分同時。
ナナナナナニ言い出しやがりますかねお兄さんは!!

俺は台所でヘタリコム、だって冗談だってわかってても将之に平気な顔されてたら凹む。
階段までちょっとの距離しかないけどイケナイ。

俺はただの臆病者。




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