結局、私のすべては萌ちゃんで出来ているんだなぁって思う。

「あぁ〜洋服汚れちゃったじゃない」

案の定、バカのせいで動けなくなった萌ちゃんの変わりに私がザコ潰して回ってるんだけど…
この洋服ってば仕事のなのよねー!

怒られちゃうかも!

「そんな服で来るからだろう?」

後から聞こえた声に少しイラツキながらも私は苦笑した。

「あらぁ〜?何しにいらしたのかしらぁうちの総長サマサマったらぁ」

「刺があるなぁ、手伝いに…と、思ったんだけど必要なかったかな?」

「ないわよ」

ふん!
アンタが動いちゃ意味がないじゃないのよ!
まったく!!

「別にいいけど…その格好だとほんとユエには見えないね」

「…ほっといて」


普段は絶対着ないような清純派の白いワンピース。
フリルが多めでスカート丈もちょっと長め。
ウィッグも仕事用で、肩より少し長めの黒のストレート。

いつもは腰まであるウェーブがかった金のウィッグか、それより少し短めの同じくウェーブの金茶を付けてるから違和感ありまくり。
え?どっちも超カワイイから全然問題ないけどね?

でも、白って返り血が目立つでしょ?




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