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「将之が入院?」
「あぁ」
その日、珍しくユエが出席していた集会で、炎は一昨日から入院することになった将之の話をし、冒頭に至るわけだが…
「ヘェ?何か問題があるわけぇ〜」
ユエは、何の興味もなさげに俺の作ったカクテルを飲み干した。
「大有りだ、しばらくは和雅も休みになると思う」
「ふーん?」
「ウチの幹部が二人も抜けるんだ、周りのチームにとっては好機だろう」
「アッハ!それこそ何の問題があるのん?ウチは喧嘩が売りのチームなんでしょう?蹴散らせば?」
ピリピリした二人の空気に下の奴らもただオロオロと視線をさ迷わせるばかりだ。
「その、蹴散らす役を今の今までやっていてくれてたのが和雅と将之だ」
そう、店がある俺や炎、
気まぐれに動くユエ、
1番まともにチーム活動をしていたのは二人だったのだろう。
チーム総力戦の戦いならまだしも、意気がってるだけのただの雑魚は、二人だけで潰して回ってもらっていたんだ。
その二人がいなくなったら…
雑魚が押し寄せても不思議はないわけで。
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