三人が地に伏せた時には雨も気にならない程小降りになってた。
つっても、俺がすでにびしょびしょだったからなんだけど。
大好きな喧嘩も楽しくねぇな。
うん。
帰ろう、
将之がイネェとつまんねぇ。
「あーぁ」
向き合うのが怖くて逃げ出して、
離れてるのが耐えられなくてまた追いかけて、
好きってのは大変だわ。
「ま、いっか」
どーせ逃げられないんだし、好きなままでも嫌われても家族だし。
それ以上に、俺らは…
繋がってる。
よくワカンネェけど。
なんか。
なんとなく。
うぅむ…ニホンゴむずかしぃー
「あ゛ぁー風呂入りたい」
シャワーじゃなくて湯舟に浸かりてぇ。
服が張り付いてアリエネェっつか、気持ち悪い。
「炎天烈火の人間ですね」
肌に張り付いた服を指でつまんで見ていたらいつの間にか目の前には一人の美青年が…って、オレ?
話し掛けられたの。
「違います」
「そうですか」
オ?イケる?
「申し訳ありませんが、命令ですので」
今日は厄日か。
まったく!
「だいたいテメェ誰だよ!!南じゃ見ないツラ……ッッ!!!!」
イッッッテェ!!いきなり回し蹴りは無しだろ!!
もろだよモロ!!
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