降り出した雨が地面を叩いては溜まり、溜まっては流れ道路の脇に葉っぱを集めていた。

べちゃべちゃに濡れた俺の靴がそれを踏む。
嫌に柔らかい感触が不愉快で蹴って散らかす…まぢで何してんだ俺。




将之は出て行っちまった。
俺に、俺を意識していたことを知られて。

もしかしたら照れ隠しかもしんない、けど、俺も疲れて出てきちまった。
何が、とかじゃなくて
なんか、疲れて。

「雨にまで降られて…ッイアク!」

濡れるのも欝陶しいけど無計画に出て来たせいで財布もケータイも家におきっぱだし。
止まりたくないから半ば意地で歩き続けてる。

「あーッ。くそ!」

集会の無断欠席なんて初めてだっつの!
鈴はまだしも副長なんか無関心なフリして心配しちゃうから
まぢで後悔。

どーせ将之は行ってないだろーし行けばよかった。

てゆーか!
なんなんだよ!!

将之のヤロー

イヤ、別にイーケド!
よくないっつか!
いいわけねーだろ!

なんで俺がこんなにむしゃくしゃしなきゃなんないんだよ!
あーっウザッテェ!!


ア゛ーッ!!!!
意味ワカンネェ!!!!!




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