俺らは一卵性の双子。

チームの仲間ならまだしも浅い付き合いのやつなら見分けがツカネェ。

俺は鏡を見る。

「カワイクネー‥」

本日七回目の溜息。



俺、東 和雅(アズマ カズマサ)多分病気。

病名『変態病』

症状

兄貴(将之)が可愛く見えて仕方がないですセンセイ。ってゆー寒い上にちっとも笑えねーつか痛い系なやつ。


鏡に手をついて八回目の溜息。

おっかしーなー同じ顔なんだけど。
どー見たってカッコイイじゃん?がっちり筋肉ついちゃってるし!タッパあるし!

将之もおんなじなんだけどなぁ?

「お前何鏡と見つめ合っちゃってるわけ?」

「ウォォオァッ!!!!」

勝手入ってくんじゃねーよ!!!!

「?何ビビってんだよ(笑
あれ?お前なんか髪伸びたくね?」

将之は近付いて俺の髪を優しく梳く。
やっぱ、目線も一緒だし体もゴチィし、あぁー‥まぢ泣きそう。

スッゲェ心臓バクバクいってる。

俺ダセェ。

「将之、俺好きなヤツ出来たミテェどーしよー」

「まっぢで!!!!スゲー!!俺も出来たんだよ!!何?双子マジック?いつから?」

「気付いたらメッチャ好きだったから―‥ってお前も!!!?」

「オゥ!!こないだの合コンの時隣だった香織っつー子!!覚えてる?背が高くてスタイルいい感じの!!」

・・・・・香織?

「何回か会ったんだけどさー」

・・・・会った?



「もうまぢ惚れ!!!!」




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