大学は専門の短大へ。
勉強はいたって真面目にしたがやっぱり悪癖は治らず、俺は常に快感の中にいた。
大学卒業後は柘榴を手伝い店に就職。
そして持ち掛けられた話しが『家庭教師』だったのだ。
「先生、ここわかんなくて…」
炎は頭がイイ。
理解力があって何にでも真剣に取り組んでいたし、素直だった。
「先生?」
手を出したのはただ、欲求不満だっただけ。
他意は無かった。
「ヤリてぇ気分なんだよ、ヤらせろ」
「…え!?ちょ!!」
年下のくせに無駄にでっかくて(予想外と言えば下も稀に見るデカさと長さだったことくらい)初々しいガキ。
からかうってゆーか、身近に性欲のはけ口を見付けたって感じ。
いくら俺でも働き出してからは男引っ掛ける暇さえ無かったから。
調度良かったんだ。
そう、
俺の都合に。
ただ炎はまだ子供で、ただ一人の人間とそーゆー関係を続ければ…
どんな感情を抱くかは考えるまでもなかった。
「炎お前共学なんだろ?彼女の一人もいねぇのか?」
「…!!いらないよ!」
「ふーん」
「センセ、居るし…」
めんどくさい。
染まった頬に俺は息をついた。
そんな感情求めてないのに。
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