初めてのセックスは痛いだけだった。

「ごめんな、痛かったろ?次期に良くなるから」

「……ん」

俺は興味に負けたんだと思う。
同時に、道を踏み外したんだ確実に。

担任とのセックスに痛みを感じなくなった頃、一つ上の先輩とのセックスに溺れた。

愛を囁いてくれる甘いセックス。

愛して無かったけど、若い体が熱に抗うのは難しかった。

「萌黄は、俺の事ほんとに好きなの?先生と変な噂流れてるし…よく一緒いるよな」

「担任だしね、先輩は?俺の事スキ?」

「当たり前だろ!愛してるよ!」

俺は笑った。
『愛してる』なんてそんな安い言葉なんだって。

翌日俺は違う男に抱かれていた。

愛してるって言った、今じゃ名前も出てこない男の親友に。

そっからはもう人数なんて覚えちゃいない。
取っ替え引っ替え、言葉は悪いけど間違っちゃいないしね。

病気みたいに毎日何回もセックスに溺れた。
先生、先輩、タメ、後輩、知らないオジサン。

「萌黄今日ヤンネェ?」

「今からならイイヨ」

「ナニソレ?」

「後で3年の人がヤローって言ってきたから…?」

「疑問系かよ!」

成績良好、授業態度はいたって真面目。
中学も高校もヤりたい放題だったが無事卒業。




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