「やめろって！！かずっ……ンッ！！か…ッ！」
聞きたくない。
貪りたい。
「ふぅっ…ンッ」
俺は将之を完璧に押さえ付けて唇をなぶった。
だって押さえが効かないんだ…！
嫌われてないのは知ってたけど、意識されてるなんて思いもしなかった。
「…ッ！かずっいい加減に…」
「諦めなくてよかった」
「！！！！」
「スゲェ嬉しい」
「………ｸｿｯ」
将之は悪態をついて体の力を抜いて見せる。
だから俺も押さえ付けていた手を退かして、愛しい体をそっと抱きしめた。
「好きだ、将之」
「……俺…は」
「ん？」
微かに震えた将之の声が、どうしてこんなにも愛しいのか
俺は知らない。
きっと理解できる類いじゃねぇんだ。
思ってるんじゃなくて意志とは関係なしに溢れてくるんだと思う。
愛しちまった時から。
「和雅、俺は…」
将之は自由になった手で俺の頬に触れる。
何でんな切ない顔してんだよ…？
「俺は！！」
「将之？」
ギュッとおもいきり握られたシャツが首を絞めて苦しくなる。
将之はもちろんそんな事気にもとめないで俺を見つめていた。
「お前の事…！！」
「…！！！！」
「ッ、ッ、……！ダイッキライダァァァアッ」
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