だって酷いんだって!
将之の奴!

他意はなかったんだぜ?
ただ一緒にゲームしてて、将之のが先に寝ちまったんだ。
だから俺は超紳士的にカーペットの上に転がして、ブランケットまでかけてやったんだぞ!?

なのに!

将之の奴ってば俺まで隣で寝ちまったもんだから朝から袋だたき!
何もシテネーヨ!

「しときゃヨカッタ」

無理矢理は趣味じゃねーけど。
キスくらいなら…ナァ?

結構な量になった袋を抱えて俺は家へと戻る。

「お帰りー」

「れ?もう帰ってたのか」

玄関には将之の姿。
グラスを運んでるって事は俺が飲み物やら食糧やら買いに行ったのがわかったらしい。

俺らは究極に怠けたいとき、トイレ以外は立たなくていいように必要なものはすべて持ち込む。
冬眠前の熊みたいに。

「あと、何か持ってく?」

「…クッション!」

「あ、俺も!取ってくるからこの袋運んどいてー」

「おー」

ずっと座ってても、ゴロゴロするにも必須アイテム!!!
でかくて柔らかいだけが取りえの無地のクッション!

大体こいつがいれば準備オッケーじゃね?




prev next
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -