「お前柘榴組の人間か?」

「関係ないんじゃねーの?和雅、どっちにしろ俺らにヤられんだし」

「……ソーナンダケド、さぁ」

将之がくだらないとばかりに突っ込んで、回りの味方に先に行く様に促す。
獲物が減っちゃうじゃないのぉ!

少し先では先頭が戦ってる、うちらは一つ前の部屋に三人だけになってしまった。

正直、時間が惜しい。

「ナニ?和雅ヤんねーの?俺ヤっちゃうよ?」

「やるけど……ッ!!将之ッッ足っ!!!」

「……!!!!!!」

あはん!イイ反射神経してるじゃなぁい?
二人の言い合いに付き合う気の無い私は、将之に突っ込んで足払いをかける。

が、和雅の声に反応した将之が上に飛び上がり失敗しちゃったけど…充分!

「…グァッ!!!」

足払いからそのままの勢いで立ち上がり中段の回し蹴りに持って行く。
勿論、地に足が着いてなかった将之は避けれずに腹に一発喰らい、地面にたたき付けられた。

チッ…浅いか……!

蹴りは横から入って来た和雅の突きを避けるため踏み込み切れず威力が出なかったみたい。

「平気か!?将之!!」

「〜ッ!へーき」

二人相手は不利ね。
和雅から一発もらう覚悟で将之を先に潰させてもらおうかしら?




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