ユエ side

主が闇に消えてからすぐによく知った面々がバイクの爆音とともに現れた。

邪魔な雑魚を潰してくれる役の『炎天烈火』。

うちのチームよん。

「あはん☆私も準備しなくちゃ!」

長いスカートの下は黒い革のズボンを履いて来たしぃ、上だって一枚脱げば黒のシャツ。
命の次に大事なパッドも今日は家に置いて来ちゃってる。

脱いだ服は此処に置いといて帰りに拾うとしてぇ、
邪魔な髪を纏めたら準備万端!

「鈍ってなければイイケドォ」

うちのチームが全員倉庫の中に入ったのを確認して
帽子とサングラスをかけた。

口は薄手のマフラーで隠せば私とはバレナイでしょ?
だってみんな『男』の私は知らないわけだし。

「あぁん!なんでヤりあう前ってこんなに快感なのかしらん」

セックスよりも依存的。

「…………主」

主の為のカラダ。
主を想う為のココロ。

依存はしない。
いらなくなって捨てられても恨まない。
私は死ぬまで貴方が総て。

だから、
だから綺麗になれる。
強くなれる。
生きていられる。

私の源は貴方だから。

静かに息を吐くと私も倉庫へと駆け出して行った。




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