何やらうやむやにゲームは始まってしまったらしい。
ユエは和雅をなかば無理矢理引きずって行くと捕まえたら連絡ちょうだいねぇん☆とだけのこして行きやがった。

「はぁ…。俺らも行くぞ将之…ってか、お前バイクは?」

「今ユエと和雅が乗って行ったじゃねぇか」

「………、……」

「どした?」

「野郎二人で乗って来たのか?気持ちワリィ!!」

(いつもお前は副長と二人で乗り回してるだろうが!!!!!!)

「何プルプルしてんだよ、さっさと行くぞ」

(いつかぶん殴ってやる!!!!!!)

くだらないゲームを早く終わらせたいがため、将之が必死に我慢しているなんて、もはや炎が知るはずも無い。

「だけど鈴、お前どこ捜すつもりなんだよ?」

「んー?テキトー」

だってあてもないしね。
とりあえず近場からしらみ潰しにいっとこうかなぁって。

「……………」

「大丈夫って!!(笑」

将之は意外に心配性だからな。
俺も早く萌黄君に会いたいし、長引かせるつもりはねぇよ。

それに、自分より小さいとはいえ、いつまでもテメェみたいにでっかい野郎をバイクの後ろに乗っけとく趣味ないし。




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