「……待った!!!!」
ユエはバイクに跨がった将之の襟首を掴むと、俺に向かって投げ付け…って!!
ちょ、まっ!!!!!!
「ウォッ!!!!」
ガンッ!!
すんでのところで避けれた俺の横で、将之はぶざまに壁に突っ込んでいた。
うぁ、いたそー。
「ッ、鈴、せめてその腕で抱き留めて欲しかった………!」
「気色悪いボケ飛ばす元気があるなら大丈夫か」
「将之!!」
和雅は何に発狂したのか腕を広げて満面の笑み。
「い、イヤ、行かないからな(←扱いに困った」
「男は度胸だ将之!!行ってやれ(←基本興味ない」
「じゃあv私がぁ!!(←おもちゃ発見!!」
「ギャアアアァア!!」
しばらくお待ち下さい。
暗黒の三分間も終わり、もはや真っ白に燃え尽きた和雅と、何やら自分まで汚された感がある将之はぐったりしている。
双子って不便なんだな。
そんな中、俺は遠い目をしていた。
早く、帰りたい……
「さっ☆話も盛り上がって来たところでぇ、鬼ごっこと参りましょうかっ」
お前だけだけどね、元気なの。
「…って、鬼ごっこ?」
「そうそう!!愛と正義をかけた鬼ごっこよん」
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