「あ〜マヂ晴れてる」
俺は煉瓦の上に腰掛けるとほのぼのと、目の前に倒れた人の山を見ていた。
萌黄君お店一人で忙しくないかな?
「ちょっとぉ!!女の子に戦わせといて自分はひなたぼっこなんていい御身分ねぇ!!」
「これが女のヤリ方かよ、えげつねぇ」
「まぢだよ、一人でほとんど片付けたくせに」
「双子うるさい!!!!あんたらが来るなら私来る必要なかったじゃないの!!」
そう、俺ら四人はひなたぼっこに来ているわけではない。
ここは朱雀會のたまり場、別に潰さなくても問題無いんだけどね。
最近ヒマだったからウチの双子が力有り余っちゃって、軽い運動に連れて来たはイイが…
「もぉっ!!萌ちゃんに言い付けてやるんだからん」
何故かユエにより既に壊滅状態。
「ところでユエ、ここの頭はどこに転がってるの?」
「シカト?えー、さっき逃げたじゃない、気付かなかったの?」
……………。
あぁ、いい天気だ。
「現実逃避するなよ鈴」
「ま。いんじゃね?逃げるぐらい弱いやつほっといても問題ねぇよ!和雅帰るぞー」
そっかそっか。
ウンウン、問題ナイナイ、帰ろう。
ユエといて話がややこしくならなかったことがない。
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