ふふふふと笑う兵助を見て、かわいいなと思う自分と、かわいい……?と思う自分に挟まれながら、俺は渇いた笑いを絞り出した。
「そんな嬉しいか」
「うん」
自分の優秀さを鼻にかけることはしないものの、周りからの評価相応のふるまいを心がけてきた兵助。こんなふうに豆腐で一喜一憂する兵助。
前にお前の素はどっちなんだと訊いたことがあるが、その時は人を多重人格者のように、と眉をしかめられた。
ううん、でも好きだ。
「俺のぶんの豆腐もやるよ」
***
こうやって兵助を無意識のうちに餌付けしていく竹谷。
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