毎日あなたの下着の色を知りたい ぺろん、と効果音がつくほどに潔く、エレンの制服のスラックスがめくられた。グレーのセーターと真っ白なワイシャツ、黒のスラックスの間から覗くのは深緑。ちなみにボクサーパンツだ。 「わあっ!?なにすんだよエレン!?」 そんなことをするのは双子の片割れしかいない。彼は金色の瞳をきらきらと光らせて、いたずらっぽく笑っている。めくられた本人はといえば、頬を赤く上気させてぺしりとエレンの頭をはたいた。 「今日のパンツ何色かな〜って思って」 頭を叩いたエレンの手を取り、エレンはその手をにぎにぎする。それを見てエレンは、まんざらでもなさそうに口をへの字にした。 「家帰ってから見ればいいだろ」 エレンは握られていないもう片方の手でスラックスを引き上げた。いきなり下げられたせいで、腰のあたりがスースーする。エレンは短時間で少し冷たくなったワイシャツをスラックスの中にねじ込んだ。 「いや、今日母さんと父さん、二人とも家にいるし」 その発言はつまり、放課後はデートのお誘いだということで。エレンはおさまっていた頬の桃を、またカッと色を戻させた。 「じゃあっ、じゃあ朝見ればいい話だろっ」 エレンの指がエレンの手を伝って袖口から腕を掴んでゆく。 「あったか…」 そう呟いて、もっともっととエレンの袖を捲り上げる。その手をぺしりとはたいて、エレンは袖を元に戻した。 「ていうか、別に確認する必要ないだろ」 赤くなった頬を膨らませて、唇をとがらす。そんなエレンがかわいくて、エレンはその金色の目を細めてエレンの頬をなぜた。 「まあ確かに、後で見れるしね?」 その言葉に、エレンは今度こそ真っ赤になって、うつむいて顔を隠してしまう。 「っばか!!」 うつむいて、更には両手で顔を覆ってしまったエレンを見てエレンは笑ってしまう。 「かわいいなあ、もう」 ぽんぽん、とエレンの頭を優しく撫ぜると、エレンは指の間からちろりと緑色の瞳を覗かせた。それからすぐに、その指の間を閉じてしまう。一連の動作を見て、エレンが愛おしくて愛おしくて仕方がなくなってしまったエレンは、頭のてっぺんにキスをした。 隠しきれなかった赤が、エレンの耳や頬に置いてあって、そこから熱を発しているみたいだった。 「早く放課後になってほしいね、エレン?」 エレンは金色を妖しく光らせて、エレンの耳元で甘く囁いた。 131125 こまち いつも更新を呟くとふぁぼしてくれる野屋さんへ。本当にありがとうございます、ふぁぼしてくれているのを見ると、頑張ろうって思えます。野屋さんへ心からの感謝と愛を込めて。 |