エレン・イェーガーの手記 ※エレエレ+リヴァイ班 一日目 晴れ エレンにこれ、日記帳をもらった。買い出しのときに買ったらしい。今日から書くことにする。最後のページまで書ききってやるぞ! これくれたとき、エレンすごいかわいかった。いつもかわいいけど。オレと同じ顔だって皆言うけど、結構違う。じゃなかったらオレ、とんだナルシストだもんなあ。 二日目 くもり 対人格闘術、オレたちは必要だからって二人で訓練した。兵長も途中から来て、エレンと二人で相手してもらったけど、同時にやってるのに兵長には全然かなわない。やっぱり兵長はすごいなあ。 夜に書いてるんだけど、エレンが隣で早く寝ようってうるさい。くれた本人なのに。エレンにだけは絶対見せらんないな、これ。恥ずかしい。 三日目 くもり エレンが夕飯の支度をしてるときに包丁で手を切った。目的意識はなかったから巨人化しなかったけど、騒然となった。兵長にこってりしぼられてた。かわいそう、って思ってたら、後でオレもお叱りを受けた。曰く、オレたちは二人ともそそっかしいから気をつけろ、だって。 五日目 雨 昨日は疲れてすぐに寝たから書けなかった。他の班との合同練習だったんだけど、立体機動の訓練中に雨がふりだして、しかも雷雨だったから危ないって中止になった。 今日も雨だったけどそんなに激しくなかったから訓練があった。 エレンもオレも、気持ち悪いって言われた。 六日目 晴れ ハンジさんの実験で腕を切った。痛かった。オレだって痛覚はあるんだ 七日目 晴れ エレンのにおいは安心する。いつも一緒に寝るとき、大きく息を吸ってから眠る。よく眠れるから。 訓練のことばかり書いててもつまらないかな。ペトラさんに、紅茶の淹れかたが上手くなったわねって言われた。嬉しい。エレンにそれを話したら、じゃあ今度はオレのためだけに淹れてと言われて笑ってしまった。 八日目 晴れ エレンと買い出しに行った。もちろん、オルオさんやエルドさんも。二人に頼んで、エレンに内緒で日記帳を買わせてもらった。あいつも日記を書くとおもしろいと思って。途中オルオさんが、うそをつくのが下手でばれそうになったけどエルドさんがごまかしてくれた。いやばれてもいいんだけどプレゼントの方が嬉しいと思うし。帰ってからそれを渡したら、嬉しそうにしてた。よかった。今は隣で書いてる。かわいい 九日目 晴れ 風邪をひいた。兵長にバカにされた。でも心配もされた。あと注意された。エレンはひたすらオレのそばにいたがってたけど、兵長に言われて渋々訓練に行ってた。嬉しい。先輩方も大丈夫かって来てくれて、なんだか家族みたいだと思った。 十日目 くもり 昨日一日中休んでいたから、すぐに風邪は治った。朝はまだちょっとだるかったけどもう大丈夫だ。エレンにうつっていなくてよかった。いつも一緒に寝てるからうつってたらやだなと思ってたんだけど。安心した ・ ・ ・ ・ ・ ・ 二十九日目 くもり 明後日、壁外へ行く。楽しみでエレンと夜ずっと話してた。朝、二人ともくまがすごかったらしくてグンタさんに眠れなかったのかって言われたから、興奮して眠れませんでしたと言ったら笑われた。索敵陣形も頭に叩き込んだし、ずっと訓練してたし、大丈夫だ。オレたちは、力を発揮できる。 三十日目 晴れ いよいよ明日だ。隣で日記を書いてるエレンも、興奮してペンを置いてはべらべらしゃべって、また書いて、またしゃべってを繰り返してる。オレもペンを持つ手が震えてる。 壁外は、巨人がいる。必ず、生きて、またここへ。班員の一人も欠けずに。というか、先輩方は精鋭だし、オレたちが足を引っ張らないようにしなきゃな。 131210 こまち ツイッタで相互さんのもにょさんにお手紙と一緒に送りつけた、手書きの小話を文でのみですが一応載せておきます。 |