「ゆ、ゆうれいは…?」
「え?いなかったよ。
彼女、まだ新人だから夜の見回りが怖かったんだって。でも、俺の病室に電気が付いてたし、それがいきなり消えたから一応確認しようとおもったんだけど、怖くて中々開けられなかったんだってさ。
看護士さんも大変だよねー。」
「な…なんだ…一番怖かったのに…人だったんッスか…」
「現実が一番怖いって、よく言いますわ」
「あはは、赤也はかわいいな。
おや、彼女はそこまで怖がっていない様だね。ふふ、赤也も見習いなよ。」
「な、お前スゲーな…。
…まだポテチ食ってたのかよ…」
「コイツのポテチの話はともかく、次は俺の番ですね。折角なのでとっておきの話を……おい何だよ、ポテチ摘んだ手で俺のパジャマを引っ張るな。油が付くだろう。……は?なに?油拭いてるんだって?ふざけるな余計悪いわ。
…とにかく、始めますよ。」
次章…六…語り:日吉若