「パパ、暗証番号教えて」
「ん?何の番号や?」
「暗証番号って言ってるじゃん」
「暗証番号にも種類あってな。本体のロック番号と…」
「いいよそんなの!聞いてないし!曲取る時の番号!!」

「ならパスワードやな」
「パスワード?何番?」
「名前が設定しとる筈やで」
「してないよ」
「初期のままか?」
「知らないってば!!」

「ちょお、貸してみ」
「…ん」
「3回間違えたらロックされるんや。まず確認するから待受に戻るで」
「え、ちょっと待って…」


「だ、誰やこの男…!」

「待ってって言ったじゃん!!何で勝手に待受見るの!?」

「名前、ちゃんとパパの質問に…」
「パパと口聞きたくない!!パパ最低!!大ッ嫌い!!」
「あ…ああスマンかった、名前…」
「携帯返して!!」
「…曲、ええんか?」
「もういらない!名前寝る!」





「…結局、あの男誰やったんやろ」




END.

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年頃の娘に苦悩する白石。

 


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