誰と話しとんねん


ああ、知らん奴や。同じクラスの奴やったか、興味ないから覚えてへん。なに俺の名前と話してんのや


俺の怒りの矛先は何時も相手
この歪んで汚れた、醜い嫉妬の矛先が彼女に向く事は無い。理由なんて簡単だ



嫌われたくない。



これを免罪符にして、俺は相手を脳内で葬る
もう俺と名前を邪魔する奴は全員居なくなってまえ


「光」


知らんやろ?名前
俺はお前に嫌われたくないから何もせぇへんけど、ホンマは俺かて男や

そうやって俺の名前を呼んで近付いて来るお前を




 汚したくてしゃあない

     俺のもんにしたい

俺だけ見ててや

  全て奪ってしまいたい





「なんや」


猛る自分を押さえ込んで返事をする
こんな関係何時まで続くんやろ


いびつに嵌め込んだ理性の歯車が軋んで、嫌な音を立てているのを、俺は敢えて無視した。




猫被り
好きやで。永遠に。




END.

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いつかガッツリ暗いのとか書きたいなぁ…嫉妬ネタ大好き




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