※ちょい下ネタ注意※








 
「白石の必殺技って何?」
「名前のブラのホックを一瞬で外すゴールドフィンガースキル」
「テニスで」
「テニスか。せやなぁ…何やろ」
「必殺技無いとか個性に欠けるよ。他の部長はいっぱいあるのに」


俺の部屋でもふもふとバームクーヘンを食べる名前が、不意にそんな事を言い出した。

コップに牛乳を注ぎながら「俺のミルクも名前が飲んでくれへんかなぁ」と考えていたら全部口に出ていたらしく、切なさと同情が入り混じったような声で「ごめん無理」と言われた直後やったから、別れ話を切り出されるんかと思ったわ。


「別れ話やったら、俺この場でパンツ脱いどったで。」
「それ何の話?私は必殺技の話してたんだけど」


アカン、また口に出してしもた。
昨日も「名前が入った後の浴槽のお湯なら飲める」って言ってドン引きされたばっかりやし、ちょお気をつけよ。


「必殺技なぁ…でもアレ、沖縄の木手クンは少ないで」
「全方向への移動だっけ?」
「せや」
「でも白石それも無いじゃん」


一応円卓ショットは必殺技扱いになるんやろか。それより俺のクッションが名前の尻に敷かれとる。今夜の枕はクッションに決まりやな。


「名前」
「何?」
「ちょおクッションに名前の匂いが沢山付くようにそのまま腰揺らしててくれへん?
…何でクッション避けてしまうん?
「そう言われたら普通は避けるよ」


生暖かいクッションを抱えて深呼吸する俺を見ながら、バームクーヘンの最後の一口を頬張る名前。ああ、ええ香り。正にエクスタシーや。


「でももっと生々しい匂いがええ」
「だから何の話?」
「なんやったっけ、名前が俺のミルクを飲むか飲まないかの話?」
「だから無理だってば」
「意地悪」
「変態」











もっと言うてくれ!





END.

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