また会える



「もうそろそろ行かなくちゃ」
「…」

彼女はまた会えるといいねーなんて言いながら僕を見て笑う。
そんな彼女に、僕は"そうだね"と素っ気なく返す。

今日ここを離れる癖に、なまえは悲しくないのだろうか?

生まれた頃から今までずっとここにいたのに。もう帰ってこれないかもしれないのに。
僕と離れることも、どうってことないのだろうか?


「ねえ」

あぁ、もう喋らないでいてほしい
今その声を聞いたら泣いてしまいそうだ。


「また、会おうね。絶対会おうね」


そう言ったなまえを見ると、泣いていた。
ここまで涙を流しているなまえを見るのは初めてで、僕は驚いてしまった


「ちょ!な、何泣いてるんだよ!」
「だ、だって、もうクルークと会えない…かもしれない…!行きたくない…!」

その言葉を聞いて、少しホッとした自分がいた。
なまえも僕と同じ気持ちだったのだ。

僕もなまえに、遠くへ行ってほしくない。ずっとそう思っていた


「…また絶対会えるさ。僕がなまえのとこまで遊びに行ってやるよ」
「えっすごく遠いよ?」
「僕を誰だと思ってるんだい?どんなに遠くても絶対に行ってやる」
「……そっか、クルークが来るの楽しみにしてるね!」

にこっと笑うなまえ。
この笑顔が少しの間、見れないと思うと寂しい。いつも傍でこの笑顔を見てきたのだから。


「じゃあ、行くね」
「…あぁ」
「絶対遊びに来てよね!来ないとまた泣くから!」


じゃあね。
そう言ってなまえは僕に背を向け、車に乗った。
なまえが車に乗った瞬間に、涙が出た。絶対泣かないと決めていたのに。


「…絶対、遊びに行くから」


必ず行く。君に会いに






***

ブルルルル
(…メール?)
(『クルーク泣いてたでしょー!泣き虫ー!』)
(…!?!?見られてた!?)




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カ オ ス 。

美咲様からの相互リク、クルーク夢です遅くなってしまい申し訳ありません…!
久しぶりに小説書くと…ダメ…ですね……
とりあえずクルークを泣かせたかったんですへへ

途中ギャグ入れようかと思ったんですが、なんとなく入れてはいけない気がして←


それでは美咲様、これからもこんな奴ですがよろしくお願いします!

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