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「#幼馴染」のBL小説を読む
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- ナノ -

「俺には縁のない単語だな」
「…。みんなヒーローだから?」
「そう」
「そんな暇ないってこと?」
「そうだ」
「……たしかにそうだったかも…」
「…」
「じゃあ同い年のヒーロー科も同窓会しないのかな〜」
「年代によるだろ」
「一斉に集まるときあったら楽しいのにね」
「普通科だけなのか?」
「うん。わたしのクラスだけ」
「ふーん…」
「何着て行こう」
「また服買うのか」
「いいでしょ!」
「クローゼット片付けろよ」
「…はーい」
「いつ何処でやるのかメールしとけ」
「うん」

 なまえはスマホをいじってすぐに場所と名前を送ってくれた。場所はそう遠くはないが、日程が良くない。迎えに行けそうにない。もとよりなまえが何も言ってこないから、求めてないのかもしれないが、単純に俺が嫌だった。何もなければいいが、そういうときに限って何かあるものだ。俺は知っていた。



(180202)