笹川了平VS.ルッスーリア(3/4)
今、第一戦が始まった。
「貴様!!ボクシングへの侮辱は許さんぞ」
「んっふふっ」
笹川了平に対しルッスーリアは余裕に笑っている。
カッ カッ カッ
突如、リングが眩しいほどのライトで照らされる。
((くそっ……眩し…))
「この特設リングは 晴の守護者の決戦に ふさわしく設計された
擬似太陽により 照らしだされる 日輪のコロシアムなのです」
擬似太陽だって?あたしの眼が悪くなるじゃないか。
そう思い、懐からサングラスを取り出しかける。
リング上ではルッスーリアが笹川了平にちょうど膝をお見舞いしたところだ。
「あーら この感触 思ったより いい肉体してるわ
ますますタイプ<3」
サングラスをしているルッスーリアは笹川了平が見えているが、していない笹川了平は眩しすぎて眼が開けられず、やみくもにパンチを打つ。
ガッ
「こっちよ」
しかしルッスーリアに当たることはなく、横からおもいっきり頬に拳が入る。
グッ
よれて触れたロープは ジュウウウゥ と音をたてて笹川了平の体を焼く。
「ロープは電熱の 鉄線で何百度にも 熱せられています」
『あらら かわいそ♪』
「ん〜〜<3
私の完璧な理想の肉体に近づいてきたわ〜〜
私の思う 究極の 肉体美とは
朽ち果てた 冷たくて動かない 肉体<3」
「…くっ」
ハァハァ と息を荒げながら立ち上がる笹川了平。
「ふざけるな!」
ダッ
「!」
どっ
笹川了平の一発が当たり、ルッスーリアが吹き飛んだ…
「!」
「ルッスーリア… 本当に 遊んでるね」
「当たったんじゃなくて 当たりにいったんだよ」
『全くルッスーリアも人が悪い』
「いじめちゃいや〜〜ん<3」
…そのまま くるっ と回転して体勢を整える。
「もらった!!」
「ムフ」
ガッ
殴り掛かった笹川了平の左腕にルッスーリアの左膝が直撃。
「うおぉ」
ブシュウ
「ぐあっ!
腕があぁ!」
ジュウウウウウッ
腕が壊された反動でまたもや電熱線に触れる。
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