笹川了平VS.ルッスーリア(2/4)

 


「それでは 晴の守護者
 リングの中央へ 来てください」



チェルベッロに呼ばれ、ルッスーリアがリングに向かって歩きだす。



「遊んでくるわねーーー」

「楽しませてもらうよ」ルッスーリア」

「とっとと殺れぇ」

『頑張ってね、ルッスーリア』



あのルッスーリアが負けるはずはないけれど、初戦だしね!



   ****



「行ってくる! まかせとけ!」

「お…お兄さん…」



(本当にこれでいいのかな…)



「なあ ツナ 円陣とか 組まねーの?」

「あぁ!?」

「え?」



山本のひょんな一言にお兄さんが ピクッ と反応して、即座にこちらを振り返った。



「そいつは 燃えるな!!
 一度 やって みたかったんだ!!」



くそっ。今までにないくらい眩しい笑顔つきだ……



「え゙ーー!?」

「バカヤロー!! そんな ダッセーこと!!」



獄寺君も反対しているのに、山本に がっ と捕まれ ぐぃっ と引っ張られ がしっ と四人で肩を組んでしまった。
そして躊躇うことなく大声で



「了平ーーッ ファイッ」

「オー!!」

「おーー…」

「……」



お兄さんが自分で掛け声をかけ、ほとんど山本が答える形となった。



   ****



『あー、若いって恥ずかしいわね』

「そーゆう お前も若くね 雪歩?」

『まー そうだけど てか あんたが一番若いでしょ!』

「まあまあ そんなかわんねーじゃん? うしし」



並盛側の円陣を見ただけでなんだか背中が痒くなってきた。ますます、あちら側には、死んでも行きたくない。まあ、そんなこと有るはずないけどさっ♪



「間違いありません
 正真正銘の 晴のハーフボンゴレリングと 確認しました」



リングの上では、いよいよ戦闘が始まろうとしている。



「指輪は原則として 首からさげることとします」



   バッ



相手の笹川了平が上着を脱ぐ



「!」



「そして 相手を倒し 指輪を奪った者が 勝ちです」



『いい体してんなぁ』

「あらぁ?
 んまぁ

 よく見りゃあなた いい肉体 してるじゃない!!
 好みだわぁ〜〜〜<3」

「なに!?」



ルッスーリアの反応に笹川了平はたじろぐ。



「お持ち帰り 決定<3」

「何を言っている!」

「めったにいないよ ルッスーリアの お眼鏡に かなう奴なんて…」

「あのガキ… ついてないな…」

「さっきから 何を言っているか わからんが
 オレは正々堂々戦うだけだ」

『ふふっ まっすぐなのね』

「んまぁ そのポーズは ボクシング かしら<3」



構えた笹川了平に対して、ルッスーリアが言いながら バッ と肩にかけていた隊服をとる。



「また いけてないわねーー

 このルッスーリアが 立ち技最強の ムエタイで 遊んであげる」

「なにぃ…!!」



ルッスーリアが片足で立ってポーズをとった。



((うん。小指はいらないと思うけどな……))



反対側でリボーンが何やら言っている。



「やはりヴァリアーも 晴の守護者は 格闘家か」

「やはり……?」

「歴代のファミリーを見ても 晴の守護者はみな強力な拳や足を持っていた

 ファミリーを襲う逆境を 自らの肉体で砕き 明るく照らす日輪となる
 それが晴の守護者の使命
だからな」



「では晴のリング ルッスーリアVS.笹川了平
 勝負開始!!


.


「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -