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----突如、進行方向の先から物凄い爆発音が響いた。 ボカン!ともドカン!とも形容し難いその音は案外近く、しかも音がしたのは居住区の中ほどより少し離れた辺りからだった。 胡桃が驚きそちらを向けば、何やら黒い煙が上がっているではないか! 何か事件でも起きたのかと胡桃は慌てて走ってそちらに向かう。すると、煙が出ている一軒のお店に着いた。 濃い赤紫色の三角帽子のような屋根に煙突が一本、緑の蔦が這った壁に木の扉。四角の窓には木枠がはまり、窓は黒いカーテンもピッタリ閉められている。建物の入口だろう木の扉には銀色のドアノッカーとベルが着けられていて、サイドにはランプが掛けられていた。入口には木の板に紫の字で『Pharmacy(薬屋)』と掛かれた看板が出ている。今は煙突だけでなく扉や窓の隙間からもやや黒い煙が立ち上り、中からはガチャガチャガチャンという騒がしい音が聞こえてくる。 此処が何なのか、胡桃は知っていた。そして音の原因も何となく分かってしまった。そして近くの住民が“音がしても煙が上がってもさほど反応がない”その理由も。 「―――っ、ぅ〜…」 小さな声がして、扉が開く。 まろぶように転がり出てきたのは、ボロボロの服に煤まみれになった、一人の女の子だった。 「あうぅぅぅ痛いいぃぃ…!また失敗しちゃったようぅぅぅぅ…!」 その女の子はそう言って目に涙を溜めて、今し方出てきたお店を振り返った。未だに立ち上る煙は止みそうもない。 ますます泣きそうになりながら、その煙の出るお店の店員である女の子――玖瑠夢は自身のワンピースのスカート部分に当たる所を握りしめ、一度俯いてから顔を上げた。 「っ、大丈夫、だもん!次は失敗しないからっ!」 そう堂々と誓うように宣言して、玖瑠夢は「よしっ!」と気合いを入れた。 ――と、そこで。 玖瑠夢は漸くこちらを見ている少女がいることに気がついた。その少女は玖瑠夢も知っている少女だった。 「あ、あれ?」 どうして補佐官がここに? +-*-+-*-+-*-+-*-+-*-+-*-+-*-+ 今晩和、居住区の魔女っ子・玖瑠夢の親の南鷺紫苑です。 お話しませんか?ということでしたし、せっかく胡桃様が居住区に足を向けてくれていましたので参加させて頂きました!遅い返事になるかと思いますが是非お喋りに参加させて下さい。
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