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「お、帰ったのか。」
午前移動で出張から帰った私は、直会社へ出社
睡眠時間が短いのは相変わらずだが、やっぱり自宅か否かは大きい
「はい。清算したら帰ります。」
「明日くるか?」
「出張明けにいいますか・・・明日、土曜日、やることあるなら。」
「明日試験だぞ。」
「・・・そっちですか、はい、受けにきます。」
TOE○Cか、と深いため息をついて
清算書類の作成にはいった
定時のチャイムが鳴ったとこで即行パソコンを閉じれば、上司が帰るのか。と驚いた声をあげる
「帰ります。」
「子供が早く帰ってこいって?」
上司の一言に、思わずきょとんと上司を見上げた
「いつ帰るか知らせてませんから、」
「電話したりとか、あるだろ?」
これに、きょとんとしたまま首を傾げる
「1、2通ほどメールのやり取りはしましたが・・・問題ない?はい。くらいでしたので。」
「・・・3歳とメールか。」
今は5歳かな。というのは飲み込み、ですね。と頷き
お土産を手にお先に失礼しますと帰宅した
この時間なら夕飯作っちゃってないよねと思いながら、スーパーに寄りサーモンといくら、マグロや紫蘇などを買い
階段を駆け上がり、鍵を開ける
「ただいまー。」
ドタンバタンと聞こえた音に靴を脱ぎかけでリビングの方をみれば
バン!と開いたドアから、小平太くんが飛び出した
「***っ、」
「お久しぶり小平太くん。ただいま。」
「っ、***!」
お帰りの代わりに抱きつかれ、慌てて下駄箱をひっつかみ転倒を防げば
帰ってきた、よかったとぎゅぅとしがみつく小平太くんに苦笑する
「夕飯、作っちゃった?」
仙蔵くん。と小平太から視線を外し顔を上げれば、仙蔵くんはまだだ。と首を横にふった
「ご飯は?」
「炊いてある・・・」
「柔らかめ?」
「今日は、留三郎、今日はかために炊いたか?」
リビングに向けて声を発した仙蔵くんに、昨日が柔らかめだったからな。といいながら
伊作くんと留三郎くんが現れた
「***さん!お帰りなさい。」
「ただいま伊作くん。よし、小平太くんおどき。」
「明日は休みか!?」
「明日は試験があるから出かけるけど。
試験か。と呟いた小平太くんが割と素直に離れてくれたため
出てきた子供らとリビングへ入った
「今日は丼物にするね。」
「何か手伝うか!?」
「大丈夫。」
中にいた文次郎くんと長次くんもリビングに入るとなぜか寄ってきて
大変動きづらい食事の準備となった。鬱陶し・・・ごほん。
・・・なんで、皆泣きそうなの?
私なにかした?
「おやすみ。」
結局寝たのは1時まわってから。うん、ちょっとは早いかな
眠りに入ったのはすぐ
夢も見ずにぐっすり寝た私は、朝
起きてすぐ悲鳴を少しあげてしまった
「きっ、」
押しとどめたよ?一応
「な、なんなの、くっ、」
目をあけたら、目の前に小平太くんの顔
ねぇ、なんで布団に侵入してきてるの?
ドッキリは心臓に悪いよ?
そして、パジャマがっつり掴まれてるから起きれないっ
力強くない?男女の差とかいうけど、まだ私の方が強いはずじゃない?
「そして背中に伊作くんっ、」
誰か助けて