17 平気。大丈夫。

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もうこんな時間かと、サッカー台で荷物つめをしながら壁掛け時計をみれば、時刻は既に22時をまわっていて
少し疲れたなと栄養ドリンクを追加で買い、すぐに飲み干した

「オヤジくさい。」

その一言に尽きる。と、家へ帰る

玄関をあけ、手洗いうがいでリビングへ
はて。と固まる

「一人足りない。」
「伊作は眠いっつって寝てる。」
「そ。」

一人だけ帰ったとかだったらどうしようかと
帰るなら、是非ともまとめて帰ってほしい

面と向かって言って、帰りたいと泣かれたら嫌なので言いはしないが



食事、お風呂を済ませても伊作くんは起きてこず
リビングに布団を敷きながら、子供はよく寝るなぁと感心した


心配かって?え、全然。なんで?

子供って体調悪いと訴えてくるし、まぁ、全部がお腹痛いに変換される機能がついてはいるけど
怪我なら、他の子。特に留三郎くんが黙ってないだろうし

「・・・まぁいいか。」

寝よう。と布団にはいり、すぐに夢の中へ旅立った



「大丈夫か、」
「へ、いき、」

すぐよくなるから。と辛そうに笑う伊作は、寝てなどいない
吐き気と腹痛、発熱に下痢と、苦しいだけ
ただ、見られたらどうなるかわからない。だから、黙り

幸い、家主はそういうことには疎い

「伊作、」
「大丈夫だよ、留さん。」

弱々しく笑った伊作に、留三郎は苦虫を噛み潰したような顔をした

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