結婚後



「アレクシスさァん。」

昼の鐘が鳴り、書類を整えて束ねたアレクシスは後から抱きつかれインクに蓋をする

「上機嫌だな。どうした。」
「触らせて?」

紙袋を取り出してクザンへサンドウィッチを一つ渡した手をつかまれて振り向かせられれば、仕方なしにサンドウィッチを開けたアレクシスがそれをクザンの口に突っ込んだ
アレクシスの手作りというのもあり大人しくサンドウィッチを完食したクザンはアレクシスのベルトを外し、ねだるように額を合わせる

「卿は、ここが職場だと理解しているのか?」
「うん。そんでもって、今休憩中。でしょ?おれたった今昼済んだし。」
「そうだが、俺の食事はどうする。」
「アレクシスさんは食べてていいっすよ。」

自分の席へアレクシスを引っ張ったクザンが、それでもちゃんとアレクシスの意見を聞くつもりらしい態度のせいか、アレクシスは紙袋から自分のサンドウィッチを取り出した

「卿が良いならば、俺としては構わないが。」
「やった。」

よいしょと膝の上に対面で座らせられたアレクシスは神に感謝し、紙包みをあけサンドウィッチを頬張る。同時に、クザンの大きくて武骨な手が臀部を下着の上からわし掴んだ

「んぐっ、」
「大丈夫ですか?」
「ああ、問題ない。」
「いー具合ですね。すっかり馴染んで、ちゃんとアレクシスさんを悦くさせてる。あ、ソース垂れそう。」
「今日の昼食は卿のスーツと相性が悪いな。」

サンドウィッチを持ち直しかぶりついたまま、アレクシスは微かに足を震わせて固まる。外されたベルトのせいで容易く素肌を這った手で、柔らかくなっている後孔から滑らかで美しい質感の白がゆっくりと引き抜かれた
先端がぷくりと一番太く、仲良く小さなコブのような玉が一つ、きゅっと細く伸びた棒に玉がもう二つ等間隔についていて、コルク抜きのように奥に入りきらないような止めがある。真っ直ぐだが短く中で不安定に動く先端が腸壁を撫でまわし感度をあげる、アレクシスにしては慣れた今も異物である性具だ

「ソース落ちましたよ・・・アレクシスさん?」

サンドウィッチから口が離れ、歯型のついたパンが手から落ちそうになる。それをぐしゃりと潰すように堪えたアレクシスは軽い音を立て抜かれるア ネロスにクザンへもたれかかった

「種類かえますからね。」
「種類があるのか。」
「あれは腸壁を擦るやつ。これは、よっと。」
「くっ。」
「アレクシスさん力入れて。そうそう。次は、アレクシスさん、聞いてます?」
「クザン、これは、なんだ?」
「これは前立腺を抉るやつ。ほら、勃ってきた。」
「う、勝手に、動くのかっ?」
「散々教えてきましたからね。」

腸の動きでくわえこんだアネ ロスが腸壁を擦り前立腺を潰し、アレクシスはサンドウィッチをクザンのデスクへ乱暴においてアネロ スを抜こうと手を後へ。それはつかまれ、両手首が後で拘束された

「クザン?」
「まだ時間あるし、アレクシスさんの悶えるとこみたい。」
「何を、」
「おれが奉仕しますから、アレクシスさんは食事の続きをどうぞ。」
「待てクザン、むぐ。」

デスクに乗せられたアレクシスは口にサンドウィッチを詰められ、ズボンを下げられて足を上げる。浮いた腰から足首までするりと脱がせやすいように

「アレクシスさん、おれに甘くなりましたね。」

勢いだけでサンドウィッチを食べきったアレクシスはため息混じりに口角を上げる。随分と温かさの篭った、気を許した笑みだ
クザンはこの顔を見れるのは自分だけだと優越感に浸り、閉じ込めるように被さってアレクシスの腹を撫でながらゆっくりと下へ指を滑らせた

「おれを食べても腹の足しにはならぬだろうがな。」
「何言ってんですか、最高でしょ。」


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