- ナノ -

時雨・彼方

このあめが
はるかかなたにいるきみの
なみだでないとなぜいえよう

とつぜんに
かなしくなりさみしくなった
そんなきみのながすしずくが
ふったりふりやんだりの
つめたいしぐれになって
とどいたのかもしれない

とりでないぼくは
きみのもとへとんでゆけない
だからそらにおもいをとばす
あめがあがり
なないろのにじがかかるよう

こころはいつもきみのそばに







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