- ナノ -


208

 強力な爆弾が、竜の体に命中した。人が飛行機から撃ったのだ。竜は力を失い海へと落下していく。泳ぐことはできない。このままでは終わりだ。そのとき、水面から海龍が現れ、竜を受け止めた。君はどうせ、こんなことになっても人間を傷つけたくはないのだろ? 海龍はにやりと笑うと、竜を背に乗せたまま、その場をものすごい速さで泳ぎ去った。


[ ]