- ナノ -
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地面を踏んで、歩く。一歩、また一歩。草と土の、確かな感触。やがて木々は途切れ、空から明るい光が竜に降り注いだ。思わず目を細める。
空は青く澄み切っている。森からついてきた動物たちや竜自身の息遣いのほかには、何も聞こえない。やがてまた風が吹いた。冬を超え最初に咲いた花。その、儚くもよろこびに満ちた香りを纏って──。
竜はそっと、翼を広げた。
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