- ナノ -
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翼を広げた大きな鳥が、太陽を背にして黒く空を横切る。その光景が、竜の心に歌を運んできた。この歌を聞いたこと、思い出したことが、以前にも確かにある。優しく、それでいてどこか哀しみをはらんだ旋律。子守唄のような──。
再び空を見上げた。鳥は、竜をその場に残して、遠くに飛び去っていた。
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